【猿島観光】フェリーで10分の冒険!横須賀の無人島で楽しむ「ラピュタの世界」と歴史散歩【完全ガイド】

【猿島観光】

こんにちは!秀吉ヤングです。

都心から電車で約1時間。横須賀の海に浮かぶ小さな島が、今、静かなブームを超えて定番の観光スポットになっているのをご存知でしょうか?

その名は「猿島(さるしま)」

東京湾に浮かぶ唯一の自然島であり、かつては東京を守る要塞として一般人の立ち入りが許されなかった場所です。

長い年月を経て、島に残された赤レンガの要塞跡は苔に覆われ、まるでジブリ映画『天空の城ラピュタ』の世界に迷い込んだかのような幻想的な風景を作り出しています。

「週末に少しだけ冒険がしたい」
「歴史を感じながら、海風に当たりたい」
「SNS映えする写真を撮りたいけれど、ありきたりな場所は嫌だ」

そんな方にこそ、猿島はうってつけの場所です。

この記事では、実際に猿島へ足を運び、その空気を吸い込んできた筆者が、フェリーでのアクセスから、島内の見逃せない歴史遺産、そして安全に楽しむためのポイントまでを徹底的に解説します。

島自体はコンパクトで、1時間ほどあれば主要スポットを回れる手軽さも魅力。

しかし、その1時間には濃密なドラマと癒やしが詰まっています。

さあ、横須賀中央駅から始まる、時空を超えた無人島への旅に出かけましょう。

猿島とは?東京湾に浮かぶ唯一の自然島

まず、猿島という場所の特異性について少し触れておきましょう。 横須賀市の三笠公園から東へ約1.7km。面積は約5.5ヘクタール、周囲は約1.6kmというこじんまりとした島です。

「猿島」というユニークな名前には伝説があります。鎌倉時代、日蓮上人が嵐に遭いこの島に漂着した際、白い猿が現れて島の奥へ導いたという言い伝えから名付けられたと言われています。

そんな神秘的な伝説を持つ一方で、明治時代からは「要塞の島」としての顔を持つようになりました。

この島の最大の特徴は、「自然」と「人工物(要塞跡)」が見事に融合している点です。

明治時代に建造されたフランス積みレンガの要塞は、日本でも数少ない貴重な遺産。

戦後、島が開放されるまでの間、人の手がほとんど入らなかったことで、タブノキなどの原生林が鬱蒼と茂り、レンガ造りの建造物を緑が包み込みました。

このコントラストこそが、現代人を惹きつけてやまない「廃墟美」あるいは「ラピュタ感」を生み出しているのです。

海水浴やバーベキュー(BBQ)といったレジャーのイメージも強い猿島ですが、島の奥へと進めば、そこには静寂と歴史の重みが支配する別世界が広がっています。

アクセス:三笠ターミナルへの道のり

猿島への旅は、京浜急行「横須賀中央駅」から始まります。 都心からのアクセスも抜群で、品川駅から快特電車に乗れば約45分で到着します。意外と近いと感じる方も多いのではないでしょうか。

駅からフェリー乗り場である「三笠ターミナル/猿島ビジターセンター」までは徒歩で約15分。 駅を出て大通りを真っ直ぐ進み、「三笠公園」を目指して歩きます。

道中はきれいに整備されており、横須賀らしいスカジャンのお店や海軍カレーの香りが漂うレストランなどが並び、歩いているだけでも港町の雰囲気を感じられてワクワクしてきます。

目印は、公園内に保存されている世界三大記念艦の一つ、戦艦「三笠」です。

巨大な戦艦の堂々たる姿が見えたら、フェリー乗り場はそのすぐ隣にあります。

フェリー運航時刻表・乗船の流れ

猿島へ渡る唯一の手段が、連絡船(フェリー)です。

船旅といっても乗船時間はわずか10分程度

船酔いが心配な方でも、「酔う暇もなく着いてしまった」と感じるほどの近さです。

運航ダイヤ(毎日運航)

基本的には1時間に1本のペースで運航されています。季節によってダイヤが変わることがあるため、必ず公式サイトで最新情報を確認することをおすすめしますが、標準的なダイヤは以下の通りです。

【三笠発 → 猿島行き】

  • 9:30
  • 10:30
  • 11:30
  • 12:30
  • 13:30
  • 14:30
  • 15:30(※冬期11月〜2月は欠航の場合あり)
  • 16:30(※夏期のみ運航の場合が多い)

【猿島発 → 三笠行き(帰り)】

  • 9:45
  • 10:45
  • 11:45
  • 12:45
  • 13:45
  • 14:45
  • 15:45
  • 16:45(※冬期は最終便となることが多い)
  • 17:00(※夏期のみ)

※注意点: お昼時の11:30〜12:30の便は、特に週末は非常に混雑します。

定員に達すると次の便まで待たなければならないこともあるため、余裕を持ってターミナルに到着し、チケットを購入しておくのが鉄則です。

営業時間と料金について

猿島に上陸するためには、「乗船料(往復)」と「猿島公園入園料」の2つが必要です。

これらは三笠ターミナルでまとめて支払います。

料金(税込・2025年時点想定) ※料金は改定される可能性があるため、お出かけ前に公式サイトで再確認してください。

  • フェリー往復乗船料
    • 大人:1,500円
    • 小学生:750円
  • 猿島公園入園料
    • 大人(15歳以上・中学生除く):500円
    • 小・中学生:250円

つまり、大人が一人で観光する場合、合計で2,000円ほど用意しておけば大丈夫です。

この金額で、往復のクルージング気分と無人島探索が楽しめると思えば、コストパフォーマンスは非常に高いと言えるでしょう。

チケットを購入したら、いよいよ乗船です。 フェリーのデザインも近未来的な「シーフレンドZero」など、スタイリッシュな船が増えています。

おすすめはやはり2階のオープンデッキ。 出航してすぐ、潮風を全身に浴びながら、遠ざかる横須賀の街並みと、近づいてくる緑色の島影を眺める時間は、まさに「非日常へのスイッチ」が入る瞬間です。

波しぶきをあげて進むこと約10分。

目の前に、こんもりとした森に覆われた猿島の桟橋が迫ってきます。いよいよ、無人島への上陸です。

猿島到着:現代から過去へのタイムスリップ

フェリーが桟橋に接岸し、タラップを渡って島の大地を踏みしめると、そこはもう別世界です。

到着したばかりの桟橋周辺は、管理棟やウッドデッキがきれいに整備されており、明るく開放的なリゾートのような雰囲気があります。

ここでは、レンタルショップやカフェ「猿島オーシャンズキッチン」があり、食事やドリンクを楽しむこともできますが、それは散策後の楽しみに取っておきましょう。

管理棟を背にして、島の奥へと続く坂道を見上げると、空気感が変わるのが分かります。

ここから先が、かつての要塞エリア。日常の喧騒から切り離された、静寂の森への入り口です。

いざ、要塞探検へ!レンガと苔が織りなす迷宮

島内は一周するのに約1時間ほどのコースになっています。基本的には一本道に近いルートなので、迷う心配はありません。

坂道を少し登り始めると、周囲の木々が高くなり、空を覆い始めます。

木漏れ日が地面にまだら模様を描き、どこからともなく鳥のさえずりが聞こえてきます。

幹道と兵舎・弾薬庫:圧倒的な「ラピュタ感」

奥へと進むと、猿島観光のハイライトの一つである「切り通し」の道が現れます。

山の岩盤を削って作られたこの道は、両側が高い壁となっており、その壁面に沿ってレンガ造りの兵舎や弾薬庫が並んでいます。

ここでの主役は、何と言っても「苔(コケ)」です。

レンガの壁一面にびっしりと張り付いた緑色の苔。太陽の光を受けてエメラルドグリーンに輝くその様子は、人工物が自然に飲み込まれていく過程を見ているようで、息を呑む美しさです。

まさに「天空の城ラピュタ」のロボット兵が静かに眠っていそうな、あの世界観そのものです。

ここで注目してほしいのが、レンガの積み方です。

猿島の要塞は、日本でも数少ない「フランス積み(フランドル積み)」という方式が採用されています。

レンガの長い面と短い面を交互に並べる積み方で、見た目が非常に美しく、明治初期の建造物にしか見られない貴重なものです。

道の脇にある弾薬庫の入り口は鉄柵で閉ざされていますが、中を覗き込むと、ひんやりとした冷気と共に、奥深い闇が広がっています。

かつてここに大量の火薬や弾薬が保管されていたと想像すると、背筋が少し伸びるような緊張感を覚えます。


レンガ造りのトンネル:砲台地下施設

切り通しを抜けると、目の前に現れるのが全長約90メートルの「レンガ造りのトンネル」です。 ここは猿島の中で最もフォトジェニックな場所と言っても過言ではありません。

トンネル内部も総レンガ造り。一歩足を踏み入れると、ひんやりとした空気に包まれ、外の音が遮断されます。

天井のアーチが見事な曲線を描き、等間隔に配置された入り口からの光が、トンネル内に幻想的な陰影を作り出します。

トンネルの中には、かつて地下施設へ続いていたであろう階段や、司令部跡とされる部屋の入り口なども残されており、冒険心をくすぐられます。

トンネルの出口付近から振り返って写真を撮ると、レンガのトンネルと周囲の緑、そして差し込む光が完璧な構図を作り出します。

ここでポートレートを撮影すれば、誰でも映画の主人公になれること間違いありません。


砲台跡と展望台:空と海が広がる開放感

トンネルを抜けると、道は二手に分かれます。まずは島の上部にある「砲台跡」と「展望台」を目指しましょう。 少し階段を登ると、視界が開け、空が広くなります。

ここには、かつて東京湾に侵入する敵艦を攻撃するための高角砲(高射砲)が設置されていた「砲台跡」が残っています。

コンクリートで作られた円形の台座が地面に埋め込まれており、その生々しい形状が戦争の記憶を伝えています。

しかし現在は、その冷たいコンクリートの隙間からも草花が芽吹き、平和な空気が流れています。

展望台からの眺め 島の高台にある展望台からは、東京湾を一望できます。

晴れた日には、対岸の房総半島や、横浜のランドマークタワー、遠くはスカイツリーまで見渡すことができます。

眼下を行き交う大小様々な船。巨大なタンカーや貨物船がゆっくりと進む姿は、海運の要所である東京湾ならではの光景です。

森の中の閉鎖的な空間から一転して、この青い海と空の開放感。このギャップも猿島散策の醍醐味の一つです。


広場・オイモノ鼻:海に降りてみる

島の北端へ向かって坂を下っていくと、「オイモノ鼻」と呼ばれる岩場の海岸に出ます。

ここは磯遊びができるスポットとしても人気です。ゴツゴツした岩場には小さなカニや魚が隠れており、子供連れの家族が楽しそうに探索している姿をよく見かけます。

また、ここからは猿島の断崖絶壁を横から見ることができ、地層が露出した荒々しい自然の姿を観察できます。釣りスポットとしても知られており、静かに釣り糸を垂れる人々の姿も。

これまでの「レンガと森」の世界から、「海と岩」の世界へ。

同じ島とは思えないほど、場所によって表情が変わるのも猿島の面白いところです。

猿島を120%楽しむための注意点

ここまでは島の魅力をお伝えしてきましたが、最後は「実際に行くときに失敗しないためのリアルなアドバイス」と、旅の締めくくりとなるまとめをお届けします。

猿島は観光地として整備されているとはいえ、あくまで「無人島」であり「自然の山」です。

街中へのショッピングと同じ感覚で行くと、思わぬ苦労をすることもあります。

快適に過ごすために、以下のポイントを必ず押さえておきましょう。

1. 靴は「履き慣れたスニーカー」一択!

[画像:木の根が張った未舗装の地面や、少し急な階段の様子]

「島内は1時間で回れる」とお伝えしましたが、その道のりは平坦ではありません。 急な階段、土の地面、苔むして滑りやすいレンガの道、ゴツゴツした岩場など、足場の悪い場所が多くあります。

特に、おしゃれをしてヒールやサンダルで行くのは非常に危険です。

足を挫いたり、靴が汚れたりしてはせっかくの楽しい気分が台無しになってしまいます。動きやすく、多少汚れても良いスニーカーで行くのが鉄則です。

また、夏場でも虫除けの観点から、肌の露出は控えめにするか、対策をしっかりすることをおすすめします。

2. 帰りのフェリー時間には余裕を持って

猿島は宿泊ができません。必ずその日のうちに帰る必要があります。

特に注意が必要なのが、「最終便の1〜2本前」からの混雑です。

夕方、日が傾いてくると「そろそろ帰ろうか」と考えるタイミングは皆同じです。

週末や連休などは、帰りのフェリーに乗るための行列ができ、一度で乗り切れずに次の便まで待たなければならないこともあります。

対策:

  • 帰りの便の時間をあらかじめ決めておく。
  • 最終便ギリギリまで粘らず、少し早めの便(15時台など)で戻る計画を立てる。
  • 行列に並ぶ時間を考慮して、桟橋には早めに戻っておく。

「置いていかれたら無人島に取り残される…!?」なんてことにならないよう(実際にはスタッフが確認しますが)、余裕のある行動を心がけましょう。

3. 天候による運航中止に注意

猿島行きのフェリーは、海上の状況に大きく左右されます。

晴れていても「強風」や「波が高い」場合は、欠航になることがあります。

また、行きは運行していても、急な天候悪化で帰りの便が早まるケースも稀にあります。

出かける当日の朝には、必ず株式会社トライアングル(運航会社)の公式サイトやX(旧Twitter)で「本日の運航状況」をチェックする癖をつけてください。

「港まで行ったのに船が出なかった」という悲劇は避けましょう。

4. 虫除けと日焼け対策は必須

自然豊かな島なので、夏場は蚊などの虫が多く発生します。

要塞エリアは森の中で日陰が多いですが、虫刺され対策として虫除けスプレーを持参することをおすすめします。

また、海岸エリアや展望台は日差しを遮るものがありません。

帽子やサングラス、日焼け止めなどの紫外線対策も忘れずに。

まとめ:週末は、フェリーに乗って異世界へ

横須賀の港からわずか10分。 そこには、東京湾を行き交う船のエンジン音と、風に揺れる木々の音だけが響く、静かな時間が流れていました。

猿島は、単なる「景色の良い島」ではありません。 明治時代から日本を守り続けた要塞としての「歴史の重み」と、その人工物を長い年月をかけて飲み込んでいった「自然の力強さ」。この2つが奇跡的なバランスで共存している、稀有な場所です。

レンガのトンネルで写真を撮り、苔むした壁に触れ、展望台から海を眺める。 たった半日の小旅行ですが、日常から完全に切り離された時間を過ごすことで、帰りのフェリーに乗る頃には、驚くほど心がリフレッシュされていることに気づくはずです。

「今度の休み、どこ行こうかな?」 そう迷ったら、ぜひスニーカーの紐を締めて、横須賀へ向かってみてください。 ラピュタのような世界が、あなたを静かに待っています。


【猿島(さるしま)基本情報】

  • 住所: 神奈川県横須賀市猿島1
  • アクセス: 京急線「横須賀中央駅」より徒歩約15分「三笠ターミナル」からフェリーで約10分
  • フェリー料金(往復): 大人1,500円 / 小学生750円
  • 入園料: 大人500円 / 小・中学生250円
  • 公式サイト: https://sarushima.jp/

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