道後温泉本館が全館再開!おすすめ入浴コース4選と又新殿・見どころ完全ガイド

はじめに:約5年半の時を経て、ついに「本来の姿」へ

道後温泉本館

「道後温泉本館に行きたいけれど、工事中じゃなかったっけ?」

「入浴コースが複雑で、どれを選べばいいか分からない……」

もしあなたがそう思っているなら、今が絶好のタイミングです。

日本最古の温泉といわれる愛媛県のシンボル「道後温泉本館」。

2019年から続いていた保存修理工事が完了し、2024年7月、ついに全館営業再開(グランドオープン)を果たしました。

覆われていた素屋根が外され、あの風格ある外観が完全復活。それだけでなく、休憩室が綺麗になり、以前は狭き門だった「個室休憩」も利用しやすくなっています。

しかし、道後温泉本館は「ただのお風呂屋さん」ではありません。

コース選びを間違えると、「せっかく行ったのに皇室専用の浴室が見られなかった」「休憩なしで慌ただしく終わってしまった」と後悔することになりかねません。

道後温泉本館の側面

この記事では、現地取材並みのディープな情報をもとに、あなたの目的にぴったりの入浴コースと、リニューアル後の見どころを余すところなく解説します。

ガイドブックよりも詳しく、分かりやすくご紹介しますので、ぜひ旅の参考にしてください。


そもそも何が変わった?全館再開のポイント

又新殿

まずは、約5年半に及ぶ保存修理工事で何が変わったのか、その重要ポイントをサクッと解説します。

  1. 「霊の湯(たまのゆ)」3階個室の復活長らく閉鎖されていた、本館の最上級体験である個室休憩が再開しました。プライベートな空間で、道後の街を見下ろしながら涼む体験はここだけの特権です。
  2. 皇室専用浴室「又新殿(ゆうしんでん)」の観覧再開日本で唯一の皇室専用浴室の見学が再び可能になりました。
  3. 迷路のような館内が少しだけ快適に歴史的価値を維持しつつ、耐震補強や空調設備の更新が行われました。夏場の脱衣所が以前より快適になっています。


【保存版】失敗しない!道後温泉本館・4つの入浴コース徹底比較

道後温泉本館・4つの入浴コース比較表

ここが最も重要なパートです。道後温泉本館には大きく分けて4つの入浴コースがあります。

「お風呂に入れればいい」のか「歴史を感じてゆっくりしたい」のかで、選ぶべきコースは全く異なります。

Googleで検索して迷わないよう、現時点の最新情報を表にまとめました。

コース比較表

コース名料金(大人)休憩貸出/お茶菓子又新殿・坊っちゃんの間おすすめな人
① 霊の湯 3階個室1,690円個室 (80分)貸浴衣・タオル
坊っちゃん団子・お茶
見学可記念旅行・カップル
贅沢に過ごしたい人
② 霊の湯 2階席1,280円専用広間 (60分)貸浴衣・タオル
お煎餅・お茶
見学可並びたくない人
少し静かに休みたい人
③ 神の湯 2階席840円大広間 (60分)貸浴衣
お煎餅・お茶
見学不可
(※要追加料金)
コスパ良く休憩もしたい人
賑やかな雰囲気が好きな人
④ 神の湯 階下460円なし (60分)なし見学不可サクッと入浴したい人
地元感覚で楽しみたい人

※料金は記事執筆時点の目安です。最新情報は公式サイトをご確認ください。

※「霊の湯」コース利用者は、「神の湯」にも入浴可能です(両方のお湯を楽しめます)。


各コースの詳細解説:あなたにおすすめなのはコレ!

① 【極上の体験】霊の湯(たまのゆ)3階個室

「せっかく道後まで来たのだから、最高の思い出を作りたい」という方は迷わずこれを選んでください。

かつて夏目漱石も通ったとされるような、プライベートな空間(個室)が用意されます。

お風呂上がりに、道後温泉名物の「坊っちゃん団子」とお茶をいただきながら、窓から温泉街の往来を眺める時間は、まさに明治時代にタイムスリップしたような感覚です。

  • メリット: タオル・バスタオル・浴衣がコミコミ。手ぶらでOK。又新殿の案内もスムーズ。
  • デメリット: 人気のため待ち時間が発生しやすい(整理券システムを要確認)。

② 【快適と効率】霊の湯(たまのゆ)2階席

「個室まではいらないけれど、雑魚寝のような大広間は落ち着かない」という方に最適です。

神の湯の大広間よりも利用者が少なく、静かで優雅な空間です。

座布団とお茶・お煎餅で一息つけます。また、霊の湯の浴室は神の湯に比べて空いていることが多いため、ゆったりとお湯を楽しみたい方におすすめです。

③ 【王道の観光】神の湯(かみのゆ)2階席

道後温泉本館のポスターなどでよく見る、55畳の大広間での休憩がついたコースです。

湯上がりに浴衣姿で、多くの観光客と一緒に大広間で涼む体験は、道後温泉ならではの「活気」を感じられます。

ただし、週末などはかなり混み合うため、静かに過ごしたい人には向きません。

④ 【銭湯スタイル】神の湯(かみのゆ)階下

休憩なし、入浴のみのコースです。

「温泉巡りをしているからサッと入りたい」「安く済ませたい」という方向け。

脱衣所と浴室のみの利用となります。

地元の常連さんも多く利用する、まさに「銭湯」のスタイルです。

どっちに入る?「神の湯」と「霊の湯」の決定的な違い

よくある質問に「高いコース(霊の湯)の方が、お湯の質が良いの?」というものがあります。

結論から言うと、源泉(お湯そのもの)は全く同じです。

道後温泉本館は、18本の源泉をブレンドし、加温も加水もしない「源泉かけ流し」が自慢。温度調整までお湯の投入量で行うという職人技で管理されています。

肌にまとわりつくような、滑らかなアルカリ性単純温泉の泉質は、どの浴槽でも楽しめます。

では、何が違うのか?

それは「空間の質」と「混雑度」です。

活気あふれる「神の湯(かみのゆ)」

「これぞ道後温泉!」という雰囲気を味わいたいならこちら。

浴室に入るとまず目に飛び込んでくるのは、壁一面に飾られた砥部焼(とべやき)の陶板画です。男湯には伝説の版画、女湯には和歌が描かれています。

中央には「湯釜(ゆがま)」と呼ばれる大きな石造りの円柱があり、そこからドバドバとお湯が溢れ出ています。

天井が高く、話し声やお湯の音が反響し、銭湯特有の活気を感じられるのが特徴です。

ただ、芋洗い状態になることも覚悟が必要です。

静寂と高級感「霊の湯(たまのゆ)」

一方、霊の湯は高級石材である庵治石(あじいし)や大島石がふんだんに使われており、浴室全体が少し小さめで落ち着いた雰囲気です。

壁面は大理石で、神の湯のような派手さはありませんが、しっとりとした品格があります。

最大のメリットは、利用者が少ないため、ゆったりとお湯に浸かれること

★通のアドバイス

「霊の湯」コースを選んだ人は、実は「神の湯」にも入ることができます。

まずは神の湯で活気を感じ、最後に霊の湯で静かに温まり直す、という「はしご湯」こそが、最も贅沢な楽しみ方です。


日本でここだけ!皇室専用浴室「又新殿(ゆうしんでん)」

リニューアルオープンで再び注目を浴びているのが、日本で唯一の皇室専用浴室「又新殿」です。 「お風呂を見るだけでしょ?」と侮ってはいけません。

ここには、建築好きや歴史好きを唸らせる驚きの仕掛けが満載です。

見学コース(霊の湯利用者は無料、神の湯2階席利用者は別途料金で見学可)では、ガイドさんの案内付きで内部に入ることができます。

見逃し厳禁!3つのチェックポイント

  1. 武者隠しの間(むしゃかくしのま) 天皇が入浴している間、護衛の武士が潜んでいたとされる部屋です。一見ただの部屋ですが、張り詰めた緊張感と、当時のセキュリティ意識の高さを肌で感じることができます。
  2. 最高級の「御影石」の浴槽 天皇が使用する浴槽は、香川県産の最高級庵治石を切り出して作られています。その滑らかな曲線と、威厳ある佇まいは必見。実際に昭和天皇が使用された際のエピソードなども聞くことができます。
  3. 畳敷きのトイレ なんと、皇室専用のトイレは畳敷きです。さらに、用を足す場所には漆塗りの箱が使われていたとか。現代の感覚では想像もつかない、雅(みやび)な生活様式を垣間見ることができます。


迷宮のような館内散策と「坊っちゃんの間」

道後温泉本館の魅力は、増改築を繰り返したことによる「複雑怪奇な木造建築」そのものにあります。

まるで忍者屋敷?ギシギシ鳴る廊下

館内を移動するとき、迷路のような狭い階段や廊下を通ります。歩くたびに「ギシギシ」と鳴る木の音、磨き込まれて黒光りする床。

これらは決してボロさではなく、明治・大正・昭和と時代を重ねてきた歴史の音です。

急な階段を上り下りする体験自体が、現代のバリアフリーな建物では味わえないアトラクションと言えるでしょう。

夏目漱石ゆかりの「坊っちゃんの間」

3階の突き当たりにあるのが、文豪・夏目漱石が湯上がりにくつろいだとされる「坊っちゃんの間」です。

ここは無料で見学が可能(コースによる制限に注意)で、漱石の見合い写真や、小説『坊っちゃん』にまつわる資料が展示されています。

窓から眺める道後の町並みは、漱石が見た景色と重なるかもしれません。当時の文豪気分で記念撮影をするのが定番です。

知らないと損する!アクセスと「駐車場」の罠

道後温泉本館へ行く際、車で行く人は特に注意が必要です。なぜなら、道後温泉本館には専用の駐車場がありません。

本館の目の前まで車で行っても、止めるところがなく、狭い人混みの中でUターンすることになります。以下の情報を事前に頭に入れておきましょう。

車でお越しの方:市営駐車場が鉄板

最も確実なのは、本館から徒歩ですぐの場所にある「道後温泉駐車場(市営)」です。 小高い丘の上にあり、そこから温泉街を見下ろしながら歩いて降りていくアプローチも風情があります。

  • 場所: 松山市道後湯之町4-30
  • 料金: 30分100円(入浴利用者は1時間無料の認証を受けられる場合があるので、駐車券は必ず館内に持ち込みましょう)

電車・バスでお越しの方

  • 松山空港から: 「道後温泉駅行き」のリムジンバスで約40分。乗り換えなしで直行できるので非常に楽です。
  • JR松山駅から: 伊予鉄道の路面電車に乗ってください。運が良ければ、蒸気機関車を模した「坊っちゃん列車」に乗れるかもしれません(※運行ダイヤ要確認)。終点の「道後温泉駅」からは、明治レトロな駅舎を背に、商店街(ハイカラ通り)を抜けて徒歩5分です。


混雑を回避し、最高の一番風呂を狙うコツ

全館再開直後の現在は、平日・休日問わず多くの観光客で賑わっています。

「整理券をもらったけど3時間待ち」なんてことにならないよう、攻略法をお伝えします。

1. 「整理券システム」をまず確認

混雑時は、現地の発券機で整理券を取るシステムが稼働します。

公式サイトで「現在の待ち組数」が表示されていることが多いので、宿に着いたらまずスマホで混雑状況をチェックしましょう。

待ち時間が長い場合は、先に整理券を発券してから、商店街でお土産を見たり、足湯に浸かったりして時間を潰すのが賢い過ごし方です。

2. 早朝6時の「刻太鼓(ときだいこ)」を狙う

もし道後温泉近くに宿泊しているなら、早朝6時のオープンに合わせて行くのが最もおすすめです。

本館の屋上にある振鷺閣(しんろかく)から、「ドーン、ドーン」と朝を告げる刻太鼓の音が温泉街に響き渡ります。この音を聞きながら並び、一番風呂に入る体験は、何物にも代えがたい贅沢です。朝の清々しい空気と、まだ少し冷たい浴衣の感触は、きっと一生の記憶に残ります。


まとめ:道後温泉本館は「入る」のではなく「感じる」場所

長くなりましたが、道後温泉本館の全館再開がいかに特別なことか、お分かりいただけたでしょうか。

ここは単に体を洗って温まるだけの場所ではありません。 3000年の歴史を持つ源泉に浸かり、夏目漱石が歩いた廊下を歩き、皇室の歴史に触れる。ギシギシと鳴る床の音や、湯気の中に浮かぶ砥部焼の美しさを含め、五感すべてで日本の温泉文化を「感じる」場所です。

5年半の時を経て、ついに完全復活した道後温泉本館。

ぜひ、あなた自身の目で、肌で、その歴史の重みと極上のお湯を体験してきてください。

【記事のポイントおさらい】

  • 記念旅行なら: 「霊の湯 3階個室」一択。
  • コスパ重視なら: 「神の湯 階下」+「食べ歩き」。
  • 注意点: 駐車場は市営を利用。混雑状況はWEBでチェック。

あなたの道後旅行が、最高のものになりますように。

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