韓国で犬肉スープを食べてみた【実食レポ】

韓国で犬肉スープを
食べてみた

こんにちは!秀吉ヤングです。

今回は番外編ということで、韓国にある犬肉市場を訪れ、「ポシンタン(犬肉スープ)」を実際に食べてきました。


普段はなかなか触れることのない韓国のディープな食文化に、実際に足を運んで体験してきたリアルなレポートをお届けします。

愛犬家の方などは「犬を食べるなんてかわいそう…」と抵抗を感じる方も多いかもしれませんが、現地ではれっきとした伝統料理のひとつ。


この記事では、実際に訪れた七星市場の犬肉店の様子、食べた感想、現地の雰囲気などを、写真付きで詳しく紹介していきます。

韓国の犬食禁止法と現状

Googleマップのストリートビューより(2018年)

韓国では2024年に、犬肉の流通・販売・消費を禁止する法律が国会で可決されました。
この法律には3年間の猶予期間が設けられており、2027年からは犬肉を食べること自体が完全に違法になります。

この背景には、動物愛護団体による長年の反対運動があります。韓国国内では「犬は家族」「ペットであって食材ではない」という意識が強まり、特に若い世代では犬肉文化を支持する人はほとんどいません。
一方で、犬肉をスタミナ食として好む一部の高齢者層からは、文化の断絶に対する反発も一部あります。

実際に筆者が現地を訪れた際も、犬肉を出す店はごくわずかで、看板はあってもすでに営業をやめている店が多く食用犬の姿もまったく見かけませんでした
これは法律の影響だけでなく、社会的な風潮の変化も大きく影響していると感じました。

つまり、今の韓国で犬肉を食べることはすでに“過去の文化”になりつつあるというのが現実です。

そのため、犬肉が食べれなくなる前に行かなければと思い、早速韓国の大邱(テグ)まで行って来ました。

七星市場(犬肉市場)へのアクセス

今回訪れた七星市場のある都市は「大邱(テグ)」という韓国中部の都市です。
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、韓国では第3の都市と呼ばれており、人口200万人を超える大都市です。位置づけとしては、ソウル・釜山に次ぐ“韓国の名古屋”のような存在かもしれません。

驚くべきは、そのアクセスの良さ。
実は大阪(関西国際空港)から大邱までは直行便が出ており、フライト時間はたったの約1時間半
北海道や沖縄に行くよりも近いのでオススメです。

しかし、大邱は観光地としての知名度がまだ低く、日本人観光客の姿はほとんど見かけません。
筆者が七星市場を訪れた日も、観光客らしき人は皆無で、すれ違うのは地元の高齢者ばかりでした。

また、大邱では日本語がまったく通じない場面が多いため、翻訳アプリ(Papagoなど)をスマホに入れておくのは必須です。
タクシーの運転手や市場のお店の人も、基本的には韓国語オンリー。観光地慣れしたソウルとはまったく違う、“ガチのローカル感”が味わえるのも大邱の魅力かもしれません。

大邱国際空港からは電車がないので、中心地にあるホテルまではタクシーで向かいました。

ホテルで荷物を預け終わると地下鉄に乗って、犬肉市場のある「七星市場駅」へ向かいました。

七星市場駅

七星市場とは?かつての韓国最大の犬肉市場

七星市場駅

七星市場(チルソンシジャン)は、韓国・大邱にある巨大な在来市場で、地元住民にとって日常的な買い物スポットです。

七星市場
七星市場


新鮮な野菜や果物、魚介類、精肉、韓国料理の屋台などが立ち並ぶ活気ある市場ですが、かつては「韓国最大の犬肉市場」としても知られていました

Googleマップのストリートビューより(2018年)

少し前までは、犬が檻に入れられた状態で並び、裏手には屠殺場も存在していたと言われています。


市場内には堂々と「개고기(犬肉)」と書かれた看板が掲げられ、ポシンタンを提供する店も多く、まさに犬肉文化の象徴ともいえる場所でした。

七星市場の現在

犬市場

活気に溢れていた当時とは変わり、近年の社会情勢と法整備の進行により、状況は一変。


今回訪れた際、市場内に犬の姿は一切なく、看板こそあれど実際に営業している犬肉店はほんの数軒だけ

裏通りには、営業をやめたまま放置されたような店舗が並び、どこか廃墟のような空気が漂っていました。
かつては50店舗近くあった犬肉関連の店も、現在営業中の店はわずか十数軒程度に減少しているそうです。

七星市場
韓国 犬市場

現在はニワトリやウサギが檻に入れられて売っていましたが、生きた犬は売られていませんでした。

また、現在の七星市場は、総計300軒以上の店舗と屋台が並び、野菜・魚介・精肉・チョッパル(豚足)横丁などが充実 。

筆者が平日の昼間に訪れた際も、観光客は皆無で、利用者は地元の高齢者が中心でした。

チョッパル横丁

チョッパル(豚足)横丁のみ、明るい感じでした。

ポシンタン(犬肉スープ)屋を発見

今回の旅の目的はただひとつ――「犬肉料理」を食べること


ネットで調べたところ、七星市場の中にまだ営業している犬肉店があるとのことでしたが、なかなか見つかりませんでした。

看板に「개고기(犬肉)」と書かれた店はちらほら見かけるものの、その多くはすでに営業していない廃業店舗ばかり。

犬肉市場

「개고기(犬肉)」と書いてあり開いてそうなお店を発見したので、店の中を覗いても店内は電気もついておらず、老人が座って話しているだけで営業中かどうかも不明でした。


それでもあきらめずに歩いていると、道端で井戸端会議をしていたおばちゃんたちを発見。
意を決して、スマホの「翻訳アプリ(Papago)」を使って「犬肉スープを食べたいんですが…」と聞いてみました。

すると、返ってきたのはまるで関西のおばちゃんのようなジェスチャー付きの案内
「ここガーッと行って、右バーンや!」みたいなノリで指を差しながら教えてくれます(笑)。
とりあえず「カムサハムニダ〜」とお礼を言って、おばちゃんの言うとおり進むと…

ついに見つけました。

ポシンタン屋
ポシンタン屋


「보신탕(補身湯)」とハングルで書かれた看板のある店!

勇気を出して店内に入ると、清潔感のある落ち着いた雰囲気。
中には地元の老夫婦やおじさんが数人。完全にアウェーな空気ですが、店員さんが優しく席に通してくれました。

渡されたのはハングルオンリーのメニュー表
もちろん読めるはずもないので、ここでも翻訳アプリを起動。日本語翻訳されたのがこちら。

犬肉 メニュー


何とか「보신탕(ポシンタン)」と「飲料水(チルソンサイダー)」を注文することに成功。

いよいよ、韓国の“禁断グルメ”と対面です。

その前に「보신탕(ポシンタン)」について説明しておきます。

ポシンタン(보신탕/補身湯)とは、韓国で昔から食べられている犬肉を使ったスープ料理のこと。
「補身湯」という漢字のとおり、“身体に栄養を補うスープ”として位置づけられており、特に夏バテ防止や滋養強壮のためのスタミナ料理として親しまれてきました。

もともとは朝鮮半島の農村部で、体力を消耗しやすい酷暑の時期に精をつけるための伝統食として根付いてきた背景があります。
特に、韓国の三伏(サンボク/一年で最も暑い日)にポシンタンを食べる風習は今も一部に残っています。

ただし、現代の韓国ではポシンタンを好んで食べるのは高齢者が中心で、若い世代にはほとんど受け入れられていません。
韓国の若者の多くは、犬を「食用動物」ではなく「ペット・家族」として見ており、犬肉そのものに対して強い拒否感を抱く人も多いのが現実です。

【実食レポ】ポシンタンの味は?実際に食べてみた感想

韓国 パンチャン

注文してしばらくすると、まず出てきたのは韓国料理でおなじみの「パンチャン」
小皿に盛られたキムチ、ナムル、漬物、酢の物など、軽く10種類。これだけでごはんが食べられそうな量です。

ポシンタン 犬肉スープ

そしていよいよ、メインのポシンタン(犬肉スープ)が登場。


ぐつぐつと煮え立った土鍋の中に、茶色のスープとたっぷりの薬味、そしてしっかりとした肉塊
が確認できます。

見た目は少し辛そうでしたが、実際に一口飲んでみると…
驚くほどまろやかで、まったく辛くない。
クセもなく、日本のモツ煮込みに少し似たテイスト。

気になる犬肉そのものはというと――

ポシンタン 犬肉スープ


とても柔らかく、繊維質で、よく煮込まれていてホロホロ
例えるなら、牛のスネ肉ややわらかい羊肉のような感じで、言われなければ犬肉だと気づかない人もいるかもしれません。

犬特有の独特の香りなどもなく、普通に「おいしい」と感じる味でした。
韓国の滋養強壮“スタミナ飯”として納得できるクオリティ。


これは夏バテ防止として食べるという風習も納得です。

おわりに:体験するなら今が最後のチャンスかも

犬肉市場

韓国では2024年に犬肉禁止法が成立し、2027年からは犬肉の流通・販売・消費がすべて違法になります。
それに伴い、ポシンタンを提供する店は今や数えるほどしか残っておらず、実際に犬肉を食べられる場所は急速に減少しています。

今回訪れた七星市場でも、かつては“韓国最大の犬肉市場”として名を馳せていた面影はほとんどなく、
裏通りには廃業した店が並び、かろうじて営業している犬肉店も地元の高齢者が細々と通うだけといった印象でした。

ポシンタンは、日本人にとっては強い賛否を呼ぶ料理かもしれません。
ただ、「現地でしか体験できない文化」「消えゆく風習を自分の目で確かめる」という意味では、
“今しかできない体験”であることも間違いありません。

興味のある方は、韓国の犬肉文化が完全に姿を消す前に、
自分自身の判断と責任で一度体験してみるのもアリかもしれません。

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